安心・安全を追求したキャブコン「新型サクラ」がデビュー!
新型サクラデビュー!
2015年に創設された日本特種ボディー(NTB)。まだ歴史は浅いが、ベース車両にいすゞのキャンパー特装車Be-camを使用し、「安全に走れるキャンピングカー」を追求し続けている気鋭のキャンピングカービルダーだ。
そんな同社が、代名詞でもあるBe-camベースのキャブコンSAKURA(サクラ)をフルモデルチェンジ。2月22日、いすゞプラザにて新型Be-camと新型SAKURA(サクラ)の発表会が行われ、その詳細が明らかになった。
新型サクラのポイント①ベース車両Be-camの進化
2代目SAKURAのベース車両には、新型Be-camのハイキャブ2tシャーシが採用されている。キャンピングカーとして架装することを前提に専用チューニングを施したBe-camだが、新型モデルではさらに各部を刷新。より安全・安心な車両へと進化を遂げた。
特筆すべきは、先進のセーフティテクノロジーが標準装備されていることだ。コクピットのインパネ上部に設置されたステレオカメラが、昼夜を問わずに前方の車両や歩行者を検知。障害物を検知すると「プリクラッシュブレーキ」(警報と緊急ブレーキ)が作動し、衝突回避や被害軽減に貢献してくれる。
ほかにも、車線逸脱を警告する「LDWS」、横滑りや横転につながる不安定な車両姿勢を自動修正する電子式車両姿勢制御システム「IESC」、クラス初となる誤発進制御機能や先行車発進お知らせ機能など、既存のキャンピングカーにはない最先端のセーフティサポートシステムを標準装備。長距離を走行する機会が多いキャンピングカーの旅を、さらに安全・安心に楽しめるよう、充実のサポート体制を整えた。
動力性能が大幅に向上したのも、大きなメリットだ。旧型SAKURAが最高出力110馬力、最大トルク250N・mだったのに対し、新型Be-camに搭載されるクリーンディーゼルエンジン4JZ1-TCHは、最高出力150馬力、最大トルク375N・mと、パワー・トルクともに大きく向上。低速トルクが増大した新エンジンはスムーサーExとの相性も良く、走り出しの変速ショックが緩和されてスムーズな走りを実現している。
新型サクラのポイント②イメージを一新したスタイリッシュな外観デザイン
新開発のシェルは、初代モデルから大きく印象を変えたスタイリッシュな意匠が特徴だ。天井の高いハイキャブボディがベースとなったことで、バンク部分がキャブと一体化され、よりナチュラルで迫力のあるスタイリングへと生まれ変わった。
バンク、サイドパネル、リアパネルに至るまで、シェルのあらゆる部分にシャープなプレスラインを配置。立体感のある3Dデザインのプレスラインを、ボディ要所にバランスよくあしらうことで、初代SAKURAとはまったく趣の異なるスタイリッシュなフォルムを実現している。
万が一の事故の際にリアパッセンジャーの安全を確保するため、シェルの内部には新たにロールケージ(鋼管フレーム)を設置。ボディ剛性の向上によってハンドリングにも余裕が生まれ、デザイン面だけではなく安全面においても大きく進化を遂げた。
新型サクラのポイント③大出力ソーラーパネル&大容量サブバッテリーシステム
もともと充実した生活電源システムをウリにしていたSAKURAだが、新型モデルではソーラー充電&サブバッテリーシステムを大幅に強化。155Wソーラーパネル6枚の搭載スペースを確保した新設計シェルによって、最大930Wのソーラーパネルと最大760Aのサブバッテリーという“究極の生活電源システム”を実現した。
このシステムだと、電気を多く消費する家庭用エアコンを稼働した状態でも、電力はまだ余っている状態。ソーラー発電が行える日中なら、エアコンを使いながらサブバッテリーも同時に充電できるというから驚きだ。
発電機は騒音の問題で使用する場所が限られ、一般的な大容量サブバッテリーシステムではエアコンを稼働できる時間が半日から1日程度。その問題を完全にクリアした新型SAKURA(サクラ)の大出力ソーラーパネル&大容量サブバッテリーシステムは、車内で家と同じように快適な電化生活が送れ、災害時の避難場所としてもその効果を大いに発揮する。まさに「完全自立型」キャンピングカーだ。
もちろん、こうした電源設備の充実は、積載量に余裕のあるベース車両があってこそ。初代SAKURAではBe-camの1.5tシャーシがベースだったが、新型SAKURA(サクラ)ではBe-camの2tシャーシを新採用。5450kg(2WD)/5300kg(4WD)の許容車両総重量(GVW)で、キャブコンの重架装も余裕で受け止める。ダブルタイヤ、前後輪ディスクブレーキなど、キャンピングカーの安心・安全をサポートするBe-camシャーシのアドバンテージは大きい。