「自分が感染源にならぬように」と家族にも会えず車中泊で働く医師にホテルを!
新型コロナウイルスの感染拡大は未だ止まるところを知らず、国内では間もなく1万5000人を超える勢いだ。その影響で一気にリモートワークが進んだ経緯があるが、リモートでできる仕事かどうかは業界や業種によって明確に分かれるのが現状。
リモートではできない仕事の筆頭格が、感染拡大の影響で人手も足らず、混乱を極める医療現場だ。そうした中、医療機関や医療従事者に向けたさまざまな支援の輪が広がっているので紹介したい。
家にいながらにしてできる医療従事者支援の中には、1口1000円から支援できるプロジェクトも。STAY HOME期間中に検討してみては?
医療従事者の命を守るフェイスシールドをいち早く医療機関に届けよう!
未だ解消されないマスク不足。特に現在、コロナ禍で戦う医療機関では死活問題だ。新型コロナウイルスの感染経路は飛沫と接触感染がもっとも多く、これを防ぐための個人防護具が世界的に圧倒的に不足している。
そこでクラウドファンディング「READY FOR」で声を上げたのは、大阪大学大学院医学系研究科教授の中島清一氏だ。
過去記事でも紹介したが、中島氏はメガネフレームの世界的メーカー「シャルマン」と連携し、クリアファイルをシールド部分に使った安価なフェイスシールドを開発し、そのフレーム部分の3Dデータを無料公開。
しかし、今後も感染が爆発的に拡大した場合、1つ1つプリントしていても拉致があかない。そのため中島氏は、フルフェイスシールドのフレーム量産のための金型製作、材料となる樹脂の調達資金のためのクラウドファンディングを実行した。
1口3000~100万円までの支援枠があり、できたフルフェイスシールドは確実に医療現場に届けられる。「医療従事者の命を守らなければ、患者の命は守れない」ということを念頭において、ぜひ1口でも支援したいところだ。
「自分が感染源にならぬように」と家族にも会えず車中泊で働く医師にホテルを!
未曾有のウイルス拡大にともなって、医療現場で戦う医療従事者の疲労は必至。特にコロナ禍以前から人材不足が叫ばれてきた医師の負担は甚大だろう。
実際、感染リスクを少しでも減らすために、積極的に1人になる空間を選ぶ医療従事者が増えているという。中には自宅に帰らず、家族にも会えずに病院の近くで“車中泊”をする人も。
そうした医療現場での状況がきっかけで始まったのが、クラウドファンディング「宙とぶペンギン」によるプロジェクト「#医療従事者にホテルを」だ。
宿泊費として1040円~応援でき、1泊分2080円~30泊分6万2400円(クレジットカード手数料込み)まで支援可能。
医師をはじめとする医療従事者たちの疲労が積もって体力が奪われれば、感染リスクが上がるかもしれない。こんな時だからこそ、少しでもゆっくり休める場所を確保してほしい。
約2万円の支援でキャンピングカー1台が病院に届くプロジェクト
キャンピングカーを医療現場へ無償で貸し出し、医療関係者の休憩所を提供するプロジェクトが、「VAN SHELTER」。「CAMPFIRE」でのクラウドファンディングが始動している。
集まった支援金はキャンピングカーの貸し出し費用に充当されるほか、支援者には新型コロナ収束後に楽しめる、各種アウトドアチケットのリターンも。
支援金は、1口3000円から。5000円の支援で「Zoomキャンプ飲み会」参加券、7000円の支援で1泊2日車中泊スポット・温泉付きなどの特典がある。
アウトドア好きの人もそうでない人も、医療従事者たちが少しでも安らげる休憩所ができるよう支援してみては?
過酷な勤務と栄養が偏りがちな医療従事者たちにオーガニック弁当を届けよう!
最前線で新型コロナウイルスと闘う医療従事者たちに有機野菜の弁当を無償で提供し、届けるプロジェクトが始動。
その背景にあるのは、病院の中で治療にあたっていると食事を買いに行く時間がなく、コンビニなどの食事に偏りがちで、コロナ禍にあって普段より過酷な勤務をする医療従事者たちは食事をきちんととれないのでは?という思いやりだ。
このクラウドファンディングを立ち上げたのは、ARCTS合同会社代表/医師の小山彩世子氏。「食べることは、生きること。私たちが食べるものを変えれば、自分も世界も変えられる」理念のもと、「あらゆる問題を食で解決する」ミッションを掲げている。
オーガニック弁当1食分にあたる1500円~支援可能。
日本人ならではの助け合い、思いやりの心が最前線で戦っている方々を支援する動きが広がってきています。