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キャンピングカーの宿泊場所

更新日 : 2021.10.14

どこでも泊まれるわけではない

どこでも泊まれるわけではない

キャンピングカーの宿泊場所について解説します。宿泊が認められている場所・認められていない場所に加えて、宿泊に適した場所についてもご紹介します。キャンピングカーはどこでも自由に泊まることができるのが魅力と考えている方は多いでしょう。しかし実際には、キャンピングカーの停車は許可していても、宿泊までは許していない場所も意外と多いのです。

バカンスを最大限楽しむために、旅の計画では宿泊場所について軽く考えず、入念にリサーチしておきましょう。

道の駅は仮眠OK、宿泊はNG

国土交通省は、道の駅での車中泊について次のような見解を示しています。

道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。

引用:国土交通省ホームページ

https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_03_04.html

つまり、仮眠ならよいが、宿泊は認めないという方針です。しかしこの方針については次のような疑問が残ります。

仮眠と宿泊の違いは何か
結局、眠ってよいのか、駄目なのか
国土交通省は仮眠と宿泊の境界線を示していません。仮眠も宿泊も、そこで眠るという行為自体は同じです。そうなると、何時間で目覚めたら仮眠で、何時間以上眠ったら宿泊になるのでしょうか。

常識の範囲内で考えれば、キャンピングカーを停めて、ベッドで横になって2~3時間眠るのは仮眠といえるでしょう。一方、夕方に駐車場に停めて、キャンピングカーの中で飲食をして眠りにつき、朝方まで駐車場に居続けるのは宿泊といえます。

この2つの間に仮眠と宿泊の境界線があるわけですが、明確な線引きはありませんので、モラルを考え自ら判断することになります。少なくとも「道の駅はキャンピングカーの絶好の宿泊場所」という考えは見直す必要があるといえます。

コンビニとコインパーキングは原則宿泊NG

コンビニやコインパーキングでの宿泊は原則禁止されています。

コンビニについては、広い駐車場を備えているお店では、1、2時間の仮眠なら黙認しているところが多いようです。ただ、長時間の駐車は、例え仮眠していなくても店側から注意を受ける可能性があります。

コインパーキングも、仮にキャンピングカーを24時間駐車することができても、宿泊禁止にしているところがあります。

特に、過去にキャンピングカーによる宿泊で迷惑を被った経験があるコンビニやコインパーキングは、キャンピングカーの駐車に監視の目を光らせていることも。トラブルを起こしてはせっかくの楽しい旅も台無しです。それ以前に、お店やほかのお客さんの迷惑行為にならないよう、常に常識的な行動を心がけたいところです。

河川敷での宿泊は危険

河川敷の駐車場は、自治体が管理していることが多く、日中は無料で開放していることがあります。その時間帯にキャンピングカーを停めて、車内で眠ることは問題ありません。

しかし、場所によっては夕方や夜間から駐車場の出入り口を閉鎖するので、そのとき管理人から出ていくように促されるはずです。

ただ、河川敷の面積は広大なので、自治体がすべてを管理しているわけではありません。したがって、河川敷のスペースにキャンピングカーを停めることができるスペースを見つけることができるかもしれません。

そのような場合でも、管理されていない河川敷の空きスペースで宿泊することは、安全の観点からおすすめできません。眠っている間に河川が増水する危険がありますし、そもそも暗い人目につきにくい場所は少なからず身の危険があります。

また、自治体が管理していない場所は普段人がいない場所なので、そのような場所にキャンピングカーが停まっていたら、周辺住民が不審に思って警察に通報される可能性もあります。

RVパークを利用しよう

ここまで宿泊NGの場所を紹介してきましたが、もちろん、キャンピングカーで宿泊できる場所も多く存在します。

一般社団法人日本RV協会は、快適に安心して車中泊ができる「RVパーク」を整備しています。ここならキャンピングカーを停めて、そのなかで宿泊することができます。

RVパークには電源設備が完備されているので、キャンピングカーの電気設備を思う存分使うことができます。また、ゴミを捨てることができたり、入浴施設が併設されたりしていることもあります。もちろん、トイレはどのRVパークにも設置されています。さらに、1週間の長期滞在に対応しているRVパークなどもあります。

RVパークは全国に189カ所あり、日本RV協会の子会社である、くるま旅クラブ株式会社が運営する以下のサイトで場所を確認することができます。

キャンピングカーOKのキャンプ場が宿泊に最適

キャンピングカーの乗り入れができるキャンプ場は、宿泊場所として最も便利で快適、しかも安心です。

旅に出る前に、対象となるキャンプ場を探しておき、そこを拠点に旅の計画を組んでいってはいかがでしょうか。キャンプ場の次にRVパークに泊まって、次にまたキャンプ場に行く、といったように計画すれば快適な旅になるでしょう。

なお、キャンプ場には普通のキャンプ場とオートキャンプ場があり、普通のキャンプ場では一般的にサイト(生活の拠点とするスペース)まで車を乗り入れることができません。キャンプ場を選ぶ際は「オートキャンプ場」を謳っているところを選びましょう。

また、オートキャンプ場のなかには「キャンピングカーサイト」といって、通常よりも広く区画された、キャンピングカーやキャンピングトレーラーを停めるのに最適なサイトを設けているところがあります。

やや割高にはなりますが、AC電源はもちろん給排水設備を備えている場合もあり、より快適に過ごせるのでおすすめです。キャンピングカーサイトを使用しない場合、念のため自身のキャンピングカーがサイトに入るかどうかの確認をしておくとよいでしょう。

車を停めた場所のルールやマナーは必ず守る

どうしても数時間以上、キャンピングカーを停めなければならないときは、その場所が定めているルールに従いましょう。

例えば、ある駐車スペースに「仮眠してもよいが、宿泊しないで」という注意書きがあったなら、2~3時間だけ仮眠させてもらって、なるべく早くそこを立ち去るようにしたいところです。

マナーは厳格に守る必要があります。ゴミを捨てない、立小便をしない、騒がない、トイレで洗濯したり洗髪したりしない、といった行動は全国共通のマナーです。また、コンビニの駐車場で小休止させてもらうときは、そこで買い物をするのがマナーでしょう。そして、どこであっても、夜は静かに過ごすことです。

キャンピングカー旅行の計画では

キャンピングカーでの宿泊は、できる場所とできない場所があり、道の駅やコンビニはほとんどが宿泊NGとなっています。宿泊可能な場所は思っているより多くないので、旅の出発前には宿泊場所について入念に調べておくことが大切です。

宿泊場所として理想的なのは、RVパークや、キャンピングカーを乗り入れることができるキャンプ場です。トイレや電源設備も完備されているので、より快適にキャンピングカー生活を送ることができるでしょう。

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