キャン・ステーション サイトロゴ

MENU

news新着情報

魅力と苦労は表裏一体! オーナーだけが知っているキャンピングカーの「困難」

更新日 : 2021.11.10

オーナーだけが知っているキャンピングカーの「困難」5つ

オーナーだけが知っているキャンピングカーの「困難」5つ

今大人気のキャンピングカー! 楽しいけどじつは苦労も多い
 今、キャンピングカー・バンライフが大人気! ここ数年のアウトドア人気に加え、コロナ禍では「走るソーシャルディスタンス」で、いつものメンバー「いつメン」で楽しむレジャーが評価されています。が、何事にも「光と影」があるように、キャンピングカー・バンライフには魅力はありますが覚悟も必要! その苦労? について、私個人の体験から「あるある」も含めてご紹介しましょう。

1)「操縦性」

キャンピングカーの事故のニュースを目にすることがありますが、事故の総数は普通車のほうが多くても、キャンピングカーは良くも悪くも目立ちますし、マスコミも話題性の点から取り上げることも多く、キャンピングカーの事故が多い印象を持たれてしまいます。キャンピングカーも走行テストや傾斜テストもやっているので、実際はそんなに危険なクルマではありません。
また、キャンピングカーの運転は「慣れれば簡単・慣れるまでは注意」と言われていて、慣れるまでのポイントを押さえておけば難しいことはありません。キャンピングカーで良く言われるのが「急」のつく運転はしない……です。たとえば「急ハンドル」「急ブレーキ」です。「急ハンドル」は安定を崩す原因になりますし、「急ブレーキ」は、キャンピングカーは重いので、すぐには止まれません。また、急ブレーキになるようなスピードも控えましょう「スピードは出さない無理しない」です。
強いて例えると、普通車は戦闘機、キャンピングカーは旅客機。旅客機のパイロットになったような感じで運転、「気持ちはゆったりと大らかに」「乗客のことを考えて」です。

2)「頭上の恐怖」

まあ、どう見ても、キャンピングカーやバンは普通車よりもデカいのは事実です。とくに気を付けないといけないのは「高さ方向」です。人間の視野の左右水平方向は広いですが、縦方向は狭い。よく背の高い人が頭をぶつけるのと同じ。意外と世の中、高さ方向の危険が一杯あります。
たとえば、街中の看板や駐車場のゲート、山中の枝などです。これも慣れの問題ですが、レンタルキャンピングカーなど、この高さ方向に慣れていない方がよくやる事故が、高さ方向の衝突です。キャンピングカーに乗ったら、まずは上方向に注意することですね。人生前向きに、キャンピングカーは上向きに……です。

3)「駐車場難民

駐車場所にも気を使うのがキャンピングカー・バンライフ。そのサイズから、標準的なキャブコンは、意外とサイズ的には2m×5mに収まるので問題ないのですが、高さが2.5m~3mと高いので、まず立体駐車場は無理。郊外の道の駅やコンビニ、高速道路のSA・PAではまったく問題ありませんが、街中では、運が悪ければ「駐車場難民」になることもあります。
最近では輸入車のクラスAなど、観光バスの様なキャンピングカーなども見かける様になりましたが、このサイズになると、ほぼ普通の駐車場では無理です。普段から自分のキャンピングカーが駐車できる場所を意識して、できれば事前に調べておくことも大切ですね。

4)「クルマだってダイエット」

よくやってしまうのが「積み過ぎ」です。キャンピングカーは「走る家」。暮らしていると、あれやこれやと積み過ぎてしまいます。必要なものがほとんど載っている便利な走る家ですが、気が付くとクルマがおデブちんに……。もともと、キャンピングカーは、”住居”を載せているので、すでに「満載状態」です。
これにさらにいろいろなものを積み過ぎると相当な重量に。ですから積み過ぎに注意、日頃のダイエット、たまに「断捨離」です。たとえば、季節で「夏装備」と「冬装備」を乗せ換えるという手もあります。私も、夏装備の「カヤック」などを降ろし、冬装備の「薪ストーブ」などを載せ替えたりします。キャンピングカーは家財道具一式積んだ引っ越しクルマのようなもの。そんなクルマでコーナーを攻めたら……結果は考えただけでも恐ろしい。
おデブクルマは、タイヤのバーストなどの心配もあります。人もクルマもダイエットは大切です。偉そうなことを言っている私も、キャンピングカーにお前こそダイエットしろと言われそうですが。

5)「跳び箱人生」

キャンピングカーに乗ってか「我慢」です。大きくて重いキャンピングカーなので、坂道では登坂車線、平らな道ではほとんどのクルマが追い越していきます。「みんな~♪ 私を越していく~♪ 私の人生、跳び箱人生~♪」そんな歌が頭の中で響くほどになりました。最近では、ど~ぞど~ぞ、お先にどうぞ! ともう悟りの境地です。
キャンピングカーに乗る前は走り屋で、今でも顔に事故の傷が残るやんちゃだった私ですが、キャンピングカーのお陰で、かなり丸い性格になりました。たまに今でも、ワインディングロードの楽しい山道を走ると、思わず「何人とも俺の前は走らせない!」というファイトな気分が頭をもたげますが、後ろには家財道具や大切な家族がのっていると思うと、必然的にソフト&メロウな運転になります。キャンピングカーに乗ったら「人生をゆっくり楽しむ」という気持ちで過ごしましょう。

Archives